日本人は様々な自然災害に,耐えに耐えての歴史を紡いできました。地震台風,火山の噴火や津波など,あるがままに受け入れて耐えました。

 世界中の人々が,大災害の中で協力して耐える日本人を称賛しますが,暴動が起きないこと,おにぎりを分け合う姿は,その災害の度に培ってきた,お互いを思いやる,優しい民族である証明でもあります。

 自然と共に生きる。自然の恵みに感謝する。先祖から途切れることなく続く「命」に,生かされていることを実感し感謝する。

 その命の大元である太陽を敬って言う時「今日様(こんにちさま)」と表現します。「今日(こんにち)は」の語源です。

 日本人は誇りに思い、お天道様を大切に拝んできました。それがだんだん薄れてきたのではないでしょうか。世界中でお日様を拝む民族はいません。

 伊勢神宮の御札である天照大神宮を各家庭でお受けくださり、地域の皆様の幸せを祈りたいと考えます。これからもご協力をお願いし、宮司の挨拶といたします。

                                                                   宮司 中木屋 豊